Are you ready?

永遠に終わらない パーティーはこれから

どうしますか、あなたなら

「これは経費で落ちません!」あまりにも良いドラマだと思う。あまりにも良いドラマで、間も無く最終回を迎えてしまうけど、1人でもたくさんの人に見て欲しくて、勢いだけで筆を取ります。あまり時間がないので、テキストの装飾とか見易さは無視で、もうパッションだけで書く。長文乱文ご容赦ください。余談だけれど私の人生における三大ベストドラマは「きらきらひかる」「ロングバケーション」「空飛ぶ広報室」なんですが、今回、自担出演ボーナス込みとはいえ、それらと並ぶぐらい好きになったかもしれない……
 
※山田太陽役の重岡大毅くんの良さに関しては最後の方に記述するので、お時間のない方はすっ飛ばして最後の方だけ見ていただけたら…!重岡くんの沼でお待ちしてます…!底なし沼も、住めば都だよ!(ドロドロの沼に足をとられながら、はじける笑顔で)
 
 さて、まずもって、ストーリーがすっごく良い。何が良いって、サイズ感が丁度良い。基本設定は公式サイトなんかでご覧いただければと思うのですが(省エネ)ざっくり言うと、ヒロイン・経理部の森若沙名子(多部未華子)が、会社で起こるちょっとした事件と人間関係に巻き込まれる中で役目を果たしていく、自分も少しずつ変わっていく、みたいな一話完結モノです。
なるほど〜お仕事ドラマか〜水戸黄門系か〜と思うじゃないですか。違うのよ。蓋を開けてみると全然勧善懲悪じゃないし、あくまで“ちょっとした”事件なんだこれが。言うほど性根の悪い奴も出て来ないし(出てくるけど、フィクションにしてはかなり地味)(ベッキーさんの悪女役、那奈姉のワガママ社員役、最高です。)なんというか、ポスタービジュアルで損したんじゃないかなと若干思うレベルなんですが、森若さん自身「悪事は絶対許さない!成敗!」みたいなテンションが全然ない。論理的で、納得できないと気が済まない性格なだけで、事件の匂いを見つけた時の口癖は「兎を追うな」だし(首を突っ込むリスクとリターンが見合わないから)過去に社員の不正を正した時に逆恨みされて罵声を浴びせられてしまった心の古傷を、実は重く抱えたまま生きている。フラッシュバックしたりなんかもする。(これをまた必要以上に重々しく描いていないところが良いんだけど)
森若さんも、各回で現れる悪い奴らも、私の中にちょっとずついる人たち、なんだよね。呪いって言うほどじゃないけど、生きてく中で誰もが抱えてるトゲ、ざらざらした感情、みたいな、そういうサイズのものが、丁寧に優しく描かれている。社会現象にもなった逃げ恥が「自分で自分の呪いを解く、変化の物語」だとすれば、経費は「完璧じゃない自分や周りを赦して、共存していく物語」なのかなあと思います。
9話10話は続きモノで、最終エピソードだけに事件のスケールは大きいのですが、きっとこういう“丁度良さ”“丁寧さ”は失われずに展開してくれるといいな。
 
 2つめ。脇を固める経理部メンバーの愛すべきキャラクターと役者さんたち。これも良い。部長以下現在4名の仲間がいますが、天真爛漫な後輩真夕ちゃん、外資系バリキャリ出身麻吹さん、プライベートが謎だけどシゴデキな勇さん、ふにゃっと見えて大事なところはおさえてくれる新発田部長。一人一人、一応フューチャーされる回があったとはいえ、それほどバックグラウンドが深く描かれるわけではなくて(何しろ毎回、森若さんと太陽くんの恋というもう一つのテーマも描かなきゃいけない)なのに、毎話見ているうちにいつの間にか全員を好きになってしまっていました。やられた、と思った。
なお、8話で実はバンギャであることが明かされた真夕ちゃんが語る「オタクにとっての推しとは」の台詞がオタク界の教本になるレベルで最高だったので引用しておきます。
 
「(追っかけに見返りは)あります!っていうか、見返りしかないですから。もう、何十倍にもして返してもらってるんです。生命維持費なんです、アレッサンドロ代は。」
「アレッサンドロにライブで会えると生きててよかった〜って思えるし、お肌ツヤツヤになるし、体調も良くなるし、明日からも仕事頑張ろうって思えるし。ありとあらゆる幸せを与えてくれるんです、アレッサンドロは。」
 
最高じゃない?この後、同期を助けるためにライブを諦めて残業した真夕ちゃんが帰りに立ち寄ったコンビニで偶然アレッサンドロに助けられるシーン、わたしガン泣き。
 
 3つめ、主題歌。阿部真央さんの「どうしますか、あなたなら」これがもうね〜〜〜、すごい、すごい引き締めてくれる。アンナチュラルで言うところのLemonですね。毎回入りが最高だし、もう、歌詞が!ストーリーの中では明言しないこのドラマのメッセージが、この曲の歌詞に全部詰まってる(とわたしは思って聴いています)
 
完璧な自分を諦める勇気を
ダメな自分も愛せる生き方を
それなりの昨日が連れてくる明日は
きっと これまでのどの私とも違う顔
 
情けない泣き顔を見せてしまった時「一緒にいたいです」と傍にいてくれたり、どんなに否定しても「森若さんは可愛いです」と頑なに褒めてくれたりする山田太陽。それに少しずつ惹かれてた森若さんが、自分も気持ちを伝えなきゃって勇気を出して自分からキスしようとする伝説のシーン。BGMのこの歌詞だけで、森若さんが何故太陽くんに惹かれたのか、つまり山田太陽がどんなにイイ男なのか、しんどいぐらい伝わってきて、令和最大のしんどいタイムとなりました。そして重岡くんいや山田太陽の、キョトン顔、頭ポンポン、からの伝説の台詞「ゆっくりいこう。」我木端微塵、木端微塵也。
 
人生しんどいな…って思う時に聴きたい曲がまたひとつ増えたこと、とても嬉しいです。
 
 
 
そして最後にして最大に推したいポイント。わたしの担当重岡大毅さん演じる、山田太陽。
 
ここまでで既に相当の分量を書いてしまったことに自分でも驚いてるけど、オタクとして胸を張って、声を大にして伝えたいこと、ここからです。ああでも好きすぎて いざとなると何も書けない。うううううう・・・
 
森若さんとひとつひとつ恋を進めていく様子が、とにかくかわいいですよね。森若さんとセットでかわいい。恋愛初心者(彼氏いない歴=人生歴)森若さんと、ちょっとだけリードして積極的な太陽くんと。だけど太陽くんも全然完璧じゃなくて、学生の頃には可愛くておっぱいおっきいけどぶっ飛んでる女子と「なんで付き合ってたのかわからない」のに付き合ってたり(おっぱい力は否めないよね?)森若さんにとって自分って何?って悩んだり。ちょ〜〜〜〜〜〜かわいい。めちゃくちゃマイナスイオン出ているので、日常に疲れた女子・恋愛に疲れた女子はぜひ見ることをおすすめします。少女漫画のいいとこだけ凝縮して高速でお送りしてくれてるようなアレなので。
 
今回、キャラクターとしての山田太陽が魅力的なのは勿論、見ているオタクたちを軒並み沼に突き落としているのが「山田太陽なのか重岡大毅なのかわからない感」だと思う。いわゆる「ハマり役」というやつ。
だけど実は、人間としての重岡くんと山田太陽は、そんなに近くないようにわたしは思っています。事実、ラジオで照史くんが「今回シゲは結構演じるの苦労してますけど」とポロっと言っていたり、重岡くん自身からも、溺れるナイフの時の「(大友は)自分の中にいたから、それを引き出すだけで良かった」みたいなコメントは出ていなかったり。にも関わらず、これほどの「山田太陽なのか重岡大毅なのかわからない感」を醸成できるのは、それはつまり、重岡くんのお芝居の実力、なのだろうと思ってて、それをわたしは本当に、ここから数年先にわたって、世間に伝え続けたい。

重岡くんが演じれば、幼馴染の男の子だって、熱血新米刑事だって、おそらくサイコパス殺人鬼だって、病に倒れるスポーツ選手だって、全部「ハマり役」になると思う。(大きく出てみる、重岡くんのお芝居を心から好きだから)
 
ジャニーズWESTの重岡くんを知っている人は勿論、まったく知らない人も、少しでもたくさんの人に重岡くんのお芝居を見る機会があるといいな。
そして重岡くん自身が「お芝居」を、表現することを、強みだって自信を持って、この先も楽しんで演じるお仕事をし続けていってほしい。
その先の未来で「これは経費で落ちません!」が、重岡くんの代表作のひとつになることを確信しています。
 
これ以上書けなくて唐突に締めに向かうけど、本当に、ほんっとに、このお仕事と重岡くんが巡り会えたことめちゃくちゃしあわせだった。

慌ただしくてダメダメでボロボロの毎日に、ポワっとあったかくなるような時間を、この3ヶ月間ありがとうございました。生きてて良かったーって思えたし、お肌ツヤツヤになったし、体調も良くなりました。
まじめな話、仕事やプライベートでもやっとすることとか、自分に対して抱えてるモヤモヤとかもひっくるめて「退屈な昨日が連れてくる明日は きっとこれまでのどの私とも違う顔」なんだって、ちょっとだけ顔を上げて空を見たりする気持ちになれました。

終わってしまうのがほんとうに寂しいけれど、それ以上に、重岡くんが演じる山田太陽を重岡担として見られてめちゃくちゃハッピーだった。欲の深いオタクなので、次のお仕事も楽しみにしてます。その頃には、きっと「経費出の重岡担」が爆増していることと思う。
 

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最終回は 27日(金)22:00〜NHK総合、再放送は10月2日(水)深夜1:25〜だよ!!

みんな見てね!!!